Visual Studio プロジェクトの作成

概要

.NET DLL 方式のエクステンションを開発開発する場合、Visual Studio でプロジェクトを新規作成して、そのプロジェクト内に必要なファイルを用意します。

例えば、.NET DLL 方式で helloworld という名前のエクステンションを開発する場合、次のようなファイル構成が基本になります。

helloworld/
    helloworld.sln
    helloworld/
        helloworld.csproj
        manifest.json
        main.cs
        locale.en.json (多言語対応の場合)
        locale.ja.json (多言語対応の場合)
        resources/
            button.png
        Properties/
            AssemblyInfo.cs
        bin/
            Debug/
                helloworld.dll
                helloworld.pdb
            Release/
                helloworld.dll

以下では、Visual Studio プロジェクトを新規作成して、必要なファイルを準備する方法を次の順に説明します。

  • 新しいプロジェクトを作成する
  • エクステンション開発用 DLL を登録する
  • マニフェストファイルを準備する
  • ロケールファイルを準備する(任意)

新しいプロジェクトを作成する

  • Visual Studio で [新しいプロジェクトの作成] を実行して、クラスライブラリ開発のプロジェクトを新規作成します。

    推奨: C# クラスライブラリ(.NET Frameowrk)

  • フレームワークには次のものを指定します。

    .NET Framework 4.6.2

Visual Studio によるプロジェクト作成

ノート

エクステンション開発用 DLL を登録する

  • 次の DLL を Next Design のインストールフォルダからプロジェクト配下にコピーします。

    NextDesign.Core.dll
    NextDesign.Desktop.dll

  • Visual Studio のソリューション エクスプローラーで、プロジェクトの [参照] に上記 DLL を追加します。

プロジェクトの参照設定

  • プロジェクトの [参照] に登録した DLL のプロパティで、[ローカルにコピー] を False に設定します。

参照登録したDLLのプロパティ設定

注意

  • エクステンション開発プロジェクトで参照している上記 DLL と、エクステンション配布先の実行環境にインストールされている 同 DLL のバージョンが一致していないと、エクステンションが正しく動作しない場合があります。

マニフェストファイルを準備する

  • Next Design のエクステンションには、manifest.json という名前のファイルが1つ必要です。これを マニフェスト と呼びます。
  • Visual Studio のソリューション エクスプローラーで、プロジェクトに新しい項目として JSON ファイルを追加し、名前に manifest.json を指定します。
  • このマニフェストには、次の定義を記述します。
    • エクステンションの概要
    • エントリーポイントとなるファイル名
    • ライフサイクル
    • UIやイベント、コマンドの拡張ポイント
  • マニフェストファイルの文字コードには UTF-8 を使用します。
  • マニフェストで指定するリボン上のアイコン画像は PNG 形式のファイルとして用意します。

manifest.json

{
    "name": "HelloWorld",
    "main": "helloworld.dll",
    "lifecycle": "application",

    "extensionPoints": {
        ...
    }
}

リファレンス

ロケールファイルを準備する(任意)

  • エクステンションを多言語対応する場合は、ローカライズ言語ごとに locale.{lang}.json という名前のロケールファイルを定義します。

詳細